中村獅童で話題!肺腺癌とは?

中村獅童さんが肺腺癌で手術になるという話が話題になっています。今日はそんな肺腺癌についてまとめていきます。

肺癌とは?

まず肺癌についてですが、大きく原発性肺癌(肺から発生したもの)転移性肺癌(その他の臓器からの転移)に分けられます。肺腺癌は原発性肺癌の一種になります。

原発性肺癌の分類

細かい話ですが、原発性肺癌も様々なタイプに分類されます。大きくは小細胞癌か非小細胞癌かに分かれますが、肺腺癌は非小細胞癌の一種になります。

・小細胞癌(small cell carcinoma)

・非小細胞癌(non-small cell carcinoma)

 ・肺腺癌(adenocarcinoma)

 ・扁平上皮癌(squamous cell carcinoma)

 ・大細胞癌(large cell carcinoma)

肺腺癌は原発性肺癌の中では最も多く、約6割を占めます。原発性肺癌の多くは喫煙が関連していると言われていますが、肺腺癌に関しては非喫煙者の発症も多いです。

診断

早期であれば中村獅童さんのように健診や人間ドックで偶然発見されることが多いです。偶然発見された場合には症状は基本的にありません。

・腫瘍マーカー測定

・胸部レントゲン

・胸部CT

・PET-CT

などが肺癌の精密検査に使われます。ただ、先ほど書いたように、原発性肺癌には様々な種類があり、種類によって治療法が変わることがあるため、実際に肺の病変を直接取って(生検)、顕微鏡で検査をする必要があります(病理検査)。

生検の時に行われる検査としては、

・気管支鏡検査

・CTガイド下生検

・胸腔鏡下生検

などがあり、腫瘍の場所に応じて検査の方法が選択されます。

これらの結果を総合的に判断して、TNM分類(2017年から第8版に改訂されました)に沿って病期分類(StageⅠ~Ⅳ)が行われ、最終的な治療方針が決定されます。

治療

治療法としては手術化学療法放射線療法などがあります。実際には、TNM分類をもとに本人の状態なども加味して最終的な治療法を決めていきます。

今日は中村獅童さんが実際受けることになる手術について説明します(一応外科医なので)。かつては開胸手術が行われていましたが、近年では胸腔鏡手術が一般的に行われます。

胸腔鏡手術では、手術する側の側胸部に3か所程度穴をあけて、胸腔鏡という特殊なカメラで肺を見ながら手術を行います。標準手術としては、肺葉切除と必要に応じてリンパ節郭清が行われます。手術後の合併症なく経過すれば、1週間程度で退院可能な手術です。

手術の結果に応じて再度TNM分類に沿って手術後にも病期分類を行います。手術後の病期分類で化学療法の追加が必要になることもあります。

以上です。今日は肺腺癌について簡単にまとめてみました。

人間ドックを定期的に受けていたからこそ早期発見→手術で根治治療という流れに持っていけたのだと思います。中村獅童さんの手術がうまくいくことを願っています!

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自由に生きる小児外科医

自由に生きる小児外科医

関西で生まれ育ち、都内で小児外科医として働いています。手術が必要な子どもたちの手助けになるように奮闘中。ブログを通して患者さんや医療者に正確な医療情報を発信していきます。 趣味は飛行機で日本各地、世界各国を旅行すること。ついにJALマイルを貯めてJGCを取得しました。ANAのSFC取得も検討中。旅行やマイルの貯め方についても書いていきます。
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