子どもの鼠径ヘルニアとは?

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子どもに起こる鼠径ヘルニア?

鼠径ヘルニアは、小児外科で最も手術件数の多い病気です。足の付け根(鼠径部)が膨れていることに気が付いて病院を受診する場合がほとんどです。一般的に「脱腸」と呼ばれるように、ほとんどの場合で鼠径部から腸が飛び出ている状態です。女の子の場合には卵巣が飛び出ていることもあります。鼠径ヘルニアは安静時にはわからないことが多く、腹圧がかかった時に偶然気付くことがあります。

どれくらいの割合で鼠径ヘルニアにかかるのか?

100人に3人程度が鼠径ヘルニアを経験すると言われており、男の子にやや多い傾向があります。鼠径ヘルニアの発生部位は右側(51%)>左側(36%)>両側(13%)の順に多く、右側に発生することが多いと言われています。

診断はどのようにするのか?

実際には、小児外科の診察に来た時には出ていないことが多いです。もし足の付け根が膨れていることに気付いた時には、スマートフォンで写真を撮ることをおすすめします。診察時に腹圧をかけてあげると、鼠径ヘルニアを確認できることが多いですが、実際にヘルニアが出ていた時の証拠写真が診断の助けになります。視診や触診で診断が難しい場合には、腹圧をかけた状態でエコーを使って観察することで診断が可能です。

次回は治療法について書きたいと思います。

〈参考〉
・鼠径部ヘルニア診療ガイドライン(日本ヘルニア学会ガイドライン委員会編)
・標準小児外科学第7版

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都内の病院に勤務している小児外科医。まだまだ修行中ですが、子どもたちの助けになるべく日々奮闘中。詳細はプロフィールをご覧ください。
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