小児の意識レベル評価には何を使っていますか?
成人あればJCS(Japan Coma Scale)やGCS(Glasgow Coma Scale)を使います。しかし、これらを完璧に覚えるのは難しいと感じる人も多いでしょう。小児用や乳児用のGCSもありますが、これまた覚えるのが大変です。普段あまり子どもを見慣れていない看護師さんなどからは、意識レベルをどう評価すればいいのか分からないという声もよく聞きます。
そこで、ぱっと意識レベルを評価する方法としてAVPUという方法があります。この方法はPALS(小児二次救命処置)の意識レベル評価でも推奨されています。
AVPUとは?
AVPUは以下の4つの単語の頭文字を並べたものです。
① A:Alert(意識清明)
② V:Voice(呼びかけに反応する)
③ P:Pain(痛み刺激に反応する)
④ U:Unresponsive(どんな刺激にも反応しない)
これくらいであれば覚えられそうです。
この4つを覚えておけば、意識レベルの評価には呼びかけと痛み刺激が必要と分かります。特に“P”や”U”の状態は危ないサインです。すぐに何かしらの介入が必要になりますので、小児用のJCSやGSCなどを用いてしっかりと評価してください。
小児の意識レベル評価 ~JCS~
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小児の意識レベル評価 ~GCS~
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